今回DOLKさんからの提案でSpirit DollのTangerineをベースにコラボレーションドールの製作を担当させていただきました。
販売については7月12日よりオークション形式にて販売予定です。
詳細はDOLK様のHPにてご確認をお願いいたします。
Spirit Dollは元々すごく興味のあったメーカーさんで、その中でもTangerineはずっと欲しかった子だったのでお話をいただいたときは即答でお受けさせていただきました。
この大きさと、造形の美しさはホビードールの枠に収まるのだろうかと感じながらも
あくまでもホビードールの枠内ではあっても、この存在感を生かせるお洋服にしようと思い製作しました。
お人形は私にとってはとてもリアルと離れたところにある存在で
いつも美しく、いつまでも少女、少年のままで、こちら側が衣装を着せ変えたり、メイクをする事でどんなキャラクターにもなり得るものであるのに対して
人はそういう風には生きていけないもので、常に酸化をし歳を重ねて
少女や少年のままの美しさではいられない現実があって
その人間の生きるというリアルな部分を、いつまでも美しくい続けるドールの表面に纏わせたいと
衣装を製作しました。
老化をしていずれ死んでしまうとしても、重ねた年月の生み出す美しさも合わせて表現したつもりです。
文章にしないと伝えづらいテーマなのは私の表現力、力不足かとは思うのですが
少しでも感じ取っていただけたら幸いです。
今回は高円寺のpiikaさんで撮影させていただきました。
今回の衣装の雰囲気にも合うお店の色味と雰囲気で私的にはとても満足しているのですが
一応商品なので、後日自宅でも実物に近い色味で撮影をしています。
自宅撮影分はまた後日ブログにアップします。
写真たくさんですいません・・・。
衣装はつけ襟が二つあります。スタイのようなものと飾り襟タイプのものです。
スタイにビーズ飾りとスカートをボタンと糸ループで装着しています。
飾り襟は古いレースを手縫いで組み合わせて製作しています。
スカートの裾は縫製後に染色しました。
なんども色を重ねて、少し錆びたような色味に仕上げています。
スカートは左右で色味も少し違います。
スカートの一部とヘッドドレスの一部にウサギの毛皮を使用しています。
苦手な方はご注意ください。
ウィッグは今回のためにDOLKさんに製作していただきました。
前髪のみ私の方でカットし、染色しています。
ウィッグは毛先にグレー、ブルー、レッドを混ぜた染色になっています。
今回初めてウィッグの染色をしたのですが、とても綺麗に染まりました。
また別の機会でもやってみたいです。
ヘッドドレスはウサギをモチーフにしています。
リボンも汚しを入れて染色しています。薄いグリーンです。
飾り襟をつけない状態だとボディのラインが見えやすいです。
胸のラインや肋骨、お腹の肉感(少女ボディは骨っぽさよりも肉感のあるボディですね)が
見えるようなデザインにしました。
スカートとビーズ飾りは後ろのリングにリボンを通して着用させます。
長さの調整をすると雰囲気も少し変わります。
スカートとビーズ飾りは上下入れ替えて着せても良いので使い方はオーナー様にお任せします。
リングにリボンを通すのが面倒な場合は後ろで普通にリボン結びでも大丈夫ですw
ドロワーズも裾のみ染めています。
スカートよりも赤みが強い、金魚のような朱赤です。
メイクや実際の色味については次にブログを更新する際にまたアップします。
どうぞよろしくお願いいたします。