ドールショウではすでにお披露目済みではありますが、明日2月14日からiMda Dollの公式サイトにて受注販売が開始となります。
2023年にLim先生に私からお話をし、12月に先生とお会いした時にイメージなどの擦り合わせなどを行い
その後先生が3Dデータを制作した際にSleepyヘッドの提案をさせていただき、今回2ヘッドでの販売に至りました。
名前は先生からどんな名前が良いですか?と言っていただいたので、以前からお花の名前をつけてみたいと思っていたので自分でも大好きな花のViolaからViolettaと名付けさせていただきました。
自分がドールにはまった理由でもある、どんな雰囲気にも変身できるところはドールの一つの魅力でもあると思っています。たくさんの品種やカラーのあるビオラのように、オーナー様のもとで変身していくViolettaを見てみたいなと思っています。
たくさんの方に手に取っていただけたら嬉しいです。
前置きが長くなりましたが、ヘッドの造形、メイクについて、outfit(アイなど含む)について少し書かせていただきますね。
<ヘッドについて>
まずタイプは2ヘッドあります。
Basic、Sleepyになります。どちらもオープンマウスです。

この写真、メイクと衣装サンプルができあがってすぐに撮った写真ですごく雑なので(練り消しはみ出てたり埃ついてたりします!すいません!)申し訳ないのですが生暖かく見守ってください・・・。
グラスアイをつけていますが、こちらは私物です。販売はありませんのでご注意ください。
Basicヘッドについてはアイホールは丸めではなく、少し大人っぽい目にしていただきました。
比較にはなりますが、Dorothyを少し大人っぽくしたような印象かな?と思います。
ただ、ほっぺや口元はDorothyとは全然違うので同じようなとはいきませんが。
すごく個性的なというよりはバランスの取れた造形なのですが、今までの3.0の無垢な可愛らしい子供の印象より一歩大人に近づいた少女のような印象かなと思います。

目線がサイドのものも好きなのですが、Tawnyにグリーンのアイを入れてみたらすごく印象的で正面の目線で撮ってみました。

こちらはSleepyヘッドですが(ウィッグは私物、販売はありません)、Basicよりも存在感が強いです。
私の要望で今まで販売されてきたSleepyヘッドよりも少し広めにアイホールを開けていただきました。
Sleepyヘッドはすごく好きなのですが、写真を撮る際に光が入りにくくて難しいなぁと思うことも多く。
このくらいの開きだとヘッドの傾き加減でいろんな表情になるのでとても面白いかなと思いいます。

これは下から煽りのような感じで撮ってますが、Basickに比べてアイホールが狭いのでよりアンニュイな雰囲気に写るような気がします。

横からの表情です。アイもきちんと写るので目線がわかりやすいです。個人的にはとても好きな角度です。
<メイクについて>
今回はメイクデザインのみ担当になります。実際にメイクをしていただくのはcamelliaではなく韓国での作業となります。プロのメイクの方達なので、再現度の高いものに仕上がってくれると思いますが
サンプルメイクはあくまでデザインサンプルとなりますのでその点ご了承の上ご購入いただけたらと思っております。
また、全く同じメイクで今後販売されるかどうかについてはiMda Dollさんと詳しいお話をしていないので現段階で再販については断言できません。

サンプルメイクはcw skinとtawny skinのみ制作しました。normal cream skinについてはcwskinと同じような色味、イメージになると思います。
まず眉は眉頭から眉尻まで少し太めの描き込みになっています。
困り眉とまでいかないくらい、でもどうなんだろう。私としては困り眉ではないけどちょっと困ってるのかな?なるべく絶妙なラインを狙ったつもりです。
二重ラインにラインとグラデーション、目頭にもほんのり色を入れています。
下瞼のまつ毛は少しランダムな毛の生え方で書き込んでます。元々きっちり綺麗なラインを普段から描かないので、そこの個性は残してデザインしました。
下瞼に皺のようなラインの表現と涙袋のラインまでほんのり色をのせています。

Sleepyヘッドも基本的に同じ雰囲気の眉の形、まつ毛の形になっているのですが
目を閉じている分上瞼の色味が濃いめに感じるかと思います。

ヘッドのお話の際に載せた写真を見ていただいてもわかるかと思うのですが、歯を少しだけ描いています。
正面からだとほとんど見えませんので、煽りで撮ったり寝かせて撮るとほんのちょっとだけ見えます。

tawny skinのメイクはcw skinとは色味を変えています。
眉やアイライン、まつ毛の表現は同じです。
cwは少し温かみのあるピンク系の色味を多く使っています。
tawnyはオレンジ系の色味を多く使っています。

Sleepyヘッドもライン系は同じ雰囲気になっていますが、cw同様瞼の表現がBasicに比べると濃く感じるかなと思います。
<outfitについて>
まずワンピースについて。
今回は初めての販売になるので、Violaをイメージしたお洋服にしようと考えていました。
アイはRosedenさんにイメージをお伝えして青と赤のビオラを元に素敵なグラデーションのデカールアイを制作していただきました!
そのアイに合わせてお洋服もブルーとピンクの2パターンで制作をしてみました。

水彩のようなグラデーションで目のふちもあまり輪郭をはっきりさせないような表現になっています。
こちらも何度か色の調整をしていただいて、ぼんやりしすぎないようメリハリをつけて仕上げていただきました。



お洋服もアイも、どちらの肌色にも似合うのではないかと思っています。
もちろん今回選べるスキンカラーのノーマルクリームにも似合うと思います。
アイについては実物を目の前で見てる時よりも写真に撮った時の”ものがたり感”みたいな魅力がすごいです。
私はグラスアイの透明感とにちにちさんの作る絶妙な彩度やくすみ感、繊細さみたいなものが好きでいつもお願いをしているのですが、デカールアイの魅力はまた違ったメルヘン感がありますね。
これは多分、色味をすごく私のメイクイメージ寄りにRosedenさんが調整してくださったことと
元々のiMda Dollのリアルすぎないデフォルメされた造形の良さが合わさってこうなったのかなという気もします。
今まであまりレジンアイ、デカールアイを使ったことがない方もぜひお手に取っていただけたら私も嬉しいです。
形は丸型ではなく、少し縦長の形になっています。

お洋服はワンピース、ドロワーズ、帽子、靴下のセットになります。
襟は薄い綿麻ボイルでビオラの繊細な花びらを表現しました。

エプロンは縫い付けなので取り外しはできません。
襟と同じ綿麻ボイルです。サンプルは展示用に急いで制作していたのですが、少し型紙をいじって作り直したので、実際はエプロンは本当にわずかですがギャザー幅を写真よりも多めにとり直しました。
なのでもう少しだけふんわりしてると思います。

スカート裾のピンタックとステッチはブルータイプもピンクタイプも同じ茶色のステッチが入っています。

帽子は柔らかくて薄手のリネンで制作しています。
柔らかい皺加工されたチュールリボンをトップに縫い付けてありますので
そのリボンを顎下で結んで着用させています。

ブルータイプはピンクのチュールリボンになっています。
少し長めにリボンをとってあるので、お好みの長さに調整してカットしていただいて構いません。

また、お洋服をしっかり見せたい時や首元をスッキリ見せたい場合にはリボンを上でリボン結びにして着用しても良いかと思います。着せ方はオーナー様にお任せいたします。
私の方で撮影したお洋服についてはピンクタイプの方の生地が再入荷なしとのことで、同じ質感の生地で作り直しをしました。公式サイトで撮影されたものが販売するタイプのものになります。
本当に細かい事ではありますが、綿とシルクの混合率が違います。
質感はかなり近いですが、ピンクの方が若干のボリューム感というか張りがある感じがします。

ピンクの色味も前使用していたものよりも少し暗めになります。
ワンピースについてその他イニシャルモチーフのイニシャルがサンプルとは違うものになります。
モチーフ自体のデザインは同じタイプのものなので印象は大きく変わらないと思います。
またアンティークの資材の為、色味にそれぞれ若干の違いがあります。
予めご了承ください。
以上になります。
大変長くなってしまいましたが、やっと販売の段階まで来れてとても嬉しいです。
いつかLim先生とコラボレーションをして新しいヘッドを制作していただけないかと思っていました。
私はまだまだ未熟者ですし、本来は自分で造形にもチャレンジしたいと思ってはいたのですが
今はなかなか大きなチャレンジに踏み込むのに色々な意味で躊躇してしまうような状態で
かといって”いつか”とか”そのうち”なんてことを考えている余裕なんてあるんだろうかとも思い
思い切って先生にコラボの提案をさせていただいて、そしてすごく気さくにOKをしていただいて
Violettaの制作販売までたどり着くことができました。
とにかく先生のお人柄と少なからず少しずつ積み上げてきた信頼関係なのかなと思ったりもしています。
初めて出会った頃から変わらず先生には感謝しかありません。
今も昔もずっと可愛いものを作り続けているiMda Dollの新しい仲間入りをしたVioletta。
繊細で美しい造形の中に芯のある強さを持った子に仕上がったと思っています。
販売はiMdadollサイトにて受注販売されますので、公式サイトもご確認くださいね。
どうぞよろしくお願いいたします。