only one Sara “夜の名残りと朝の雫 “

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iMdadoll 公式サイトにも詳細がアップされましたのでこちらでもお知らせをしたいと思います。
今回はメイクをcamellia、衣装をanricaさん、アイは少女計画様の鉱物アイ、靴はSPICAさんというコラボレーションとなりました。
今回も特別なコラボレーション作品となっておりますので、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

今回の全体のテーマ ” 夜の名残と朝の雫 “はanricaさんにご提案いただき、お互い相談はしつつもそれぞれの持つイメージをぶつけた感じになっています。
アイ一つ、靴一つとっても今回のテーマありきで合わせたものとなっていますので、特別なSaraを見ていただけたら幸いです。
※アイ、靴については全く同じ素材を使っての販売やデザインが同じものの販売などがないわけではありませんので、その点はあらかじめご了承ください。

まずはメイクについて。
ダーク系のカラーを使ってはいるのですが、なるべく肌感は損なわないように若干の艶を残しつつ色味をのせてみました。
目の下に本当に小さな雫(形は光をイメージして十時型です)を書き込んでいます。

テーマからは暗闇からだんだん明るくなっていく空にほんの少し光が差して控えめに光る朝露のイメージがあるので、キラキラではない、かといってダークすぎないようにまとめました。
ほんの少し光が入った鉱物アイがすごくこの子の魅力を引き立ててくれているかなと思います。

衣装の袖がすごく印象的なのですが、とても質感の良い少し張りのあるオーガンジーかな?(この辺りの正確な情報はanricaさんの発信でご確認いただけたらと思います)で、立体的になっていますが腕がほんのり透けて見えて繊細な印象です。

袖口は花びらのような形。
私が説明すればするほど野暮な気がしてしますので、あまり多くを語らなくて良いのかなと思うのですが
とにかくデザインに無駄がなく、シルエットが美しいです。
私の作るものは何かと足し算が多くなりがちなので、こういう作家さんの作品にはいつも憧れます。

ドレスのスカートはアシンメトリーなバランスになっていて、裾から覗くレースのペチコートが素敵〜。
写真で伝わりにくいかもですが、裾に縫い付けられた装飾も抜かりなさすぎる。

裾のドレープ感・・・もうなんて言えばいいかわからん。実物見て欲しい。切に。
この写真だと裸足ですがちゃんと靴と靴下ついてます。今回ペディキュアも塗ったので裸足でも撮ってます。

マニキュアもペディキュアと同じ系の色です。グレーベースで少しラメも塗ってます。
写真がピンぼけでもう申し訳なさしかないですが・・・。

今回のウィッグはanricaさんのスタイリングになっています。
お顔の周りに沿ってカットされています。

そして靴はSPICAさん。4.3サイズで以前製作されていたピンヒールを今回の衣装に合わせて制作をしていただきました。
この辺りはもう私はほぼノータッチなのですが(本当に今回メイクしかしてない・・・)
anricaさんとSPICAさんで相談しながら出来上がっていくのをワクワクながめてました。

今回私とanricaさん、それぞれで写真を撮影してみましょうとお話をして
制作していただいた衣装を私の方でもお預かりをし写真を撮りました。

面白いなーと思ったのが、そもそも私の部屋が暗いというのは前提としてあるものの
撮った写真の印象がテーマは同じなのに少しずつ違っているのがとても面白いなと思いました。
夜みが強いのは私の写真で朝の雫感はanricaさんの写真のような。
そもそも夜とも朝とも言い切れない、グラデーションの途中のような時間帯。
そういう曖昧さを持ったようなものという意味ではすごくうまくいっているような。
結果として出たものではあるけれど、これもコラボの面白さなのかもしれませんね。


さて。最後に私の思う”夜の名残りと朝の雫 ” について。

夜の孤独の中にいる人は、永遠にも思えるその時間をどう過ごしているのだろうか。
月も出ないような暗闇の中で
誰かに助けを求めても返ってくる光もなく
眠ることもできずに過ごす永遠の時間。
しかしこの世に生きている限り必ず日は上り朝が来る。
今日眠れずに過ごしたその時間がなければ、朝日に反射した光にも出会えなかった。
必ずしも自分が欲しいタイミングで誰かが手を差し伸べてくれるわけではない中で
一人の孤独の中でも出会えた小さな光を救いと感じることもあるかもしれません。

ダークカラーのメイクだからといって
ただ病んでいるようなイメージにはしたくなかったので
そんなことを考えながら仕上げてみました。
自分の関わっているドールというジャンルで、自分の作ったものが誰かの小さな救いになっていたら
もちろんこの上なく幸せなことだとは思うのですが
救いとは言わずとも小さな癒しになっていたら嬉しいです。

今回もどなたかに気に入っていただけたら嬉しいです。

改めまして、今回のコラボレーションで一緒に作品を作っていただいた作家様に感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

公式サイトはこちら